ほっこりと ほころぶ香り 桜餅

 妻小浪は、なんのキッカケがあったのか、和菓子づくりに
熱心だ。
 鈴鹿に引っ越して、いつのころからか、鈴鹿カルチャーステーションの
お茶会のお菓子は、小浪がつくるようになっていた。
 材料費は現金で、手間賃は地域通貨リンカで。

 小浪は、一週間に一回、鈴鹿カルチャーステーションの窓口に立って、
喫茶コーナーの接客もしている。
 これも、いつの頃からか、小浪が立つ日は、お茶と和菓子の
セットメニューがでるようになった。

 小浪庵という、和菓子の屋号まで考え出した。
 羊羹も作っている。ファンもいるらしい。
 
 
 
 

 旬の和菓子に、凝りはじめた。
 この季節、桜餅を研究、「食べませんか」と声かけて、
出来栄えを食べる人に試している。
 「どう?」と訊かれるのが、少々、おそろしい。
 へたなことは、言えない。
 とは言え、つい言ってしまう。

 先日の桜餅、これはおいしかった。